2CD青春のセシル・リカド、アジアの誇る女流によるラフマニノフ、チャイコフスキー

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商品の説明

そのエキゾチックな容姿も相俟って忘がたいジャケットでも印象に残る、フィリピン出身の名手、セシル・リカド。
特にLPの最後期でもあり、CDも併せてのデビューが鮮烈でした。

アバド指揮のシカゴ交響楽団とのラフマニノフでは、このゴージャスな重量級のオーケストラを相手に、内面を見つめつつ、しなやかな好演を聞かせ、単なる美人アイドルなどではないことを証明。

1983年の録音、彼女はまだ22歳になる前では？

日本盤も何度も発売されましたが、このアメリカ盤で、オリジナル感濃厚な魅力を愛でて欲しい一品。

ロシア・ピアニズムの最高峰、究極のロマンティシズムのダイナミックで濃密なオーケストラとの饗宴を。

ロシア正教会の鐘とも表現される冒頭の打鍵から浸ってください。
あまりにも甘美な変奏曲を持つ狂詩曲を併録。

ラフマニノフ
ピアノ協奏曲第2番ハ短調Op.18
パガニーニの主題による狂詩曲 Op.43
クラウディオ・アバド指揮のシカゴ交響楽団で。

2枚目は盟友で個性的な音楽作りで知られるヴァイオリ二スト、ナージャとの共演。

あれから十年、しかしセシル・リカド未だ３１か２歳のフレッシュな立ち姿に魅了されます。表情から硬さが取れ、室内楽を深める熟も良し。

ラフマニノフの師匠筋であるチャイコフスキー作曲、友人の死を契機に、彼の最も深い感情が込められたピアノ・トリオ。

メネセスのメロウな低音に支えられながら、ヴァイオリンとピアノは身を震わせるような表現で、等身大の音楽を奏でています。

併録はブラームスのこれまた名品。
演奏している女流たち同様、ブラームスが三十代の時に書かれ、しかも母親の死に会って、深い祈りの音楽となっているアダージョを中心に。

名手チェルミナーロのホルンの暖かさやナージャとセシルのきめ細やかな音楽への共感が胸に染み入る名盤。

チャイコフスキー
ピアノ三重奏曲イ短調op.50
「偉大な芸術家の想い出のために」
セシル・リカド (ピアノ)
ナージャ・サレルノ＝ソネンバーグ (ヴァイオリン)
アントニオ・メネセス (チェロ)

ブラームス
ホルン三重奏曲変ホ長調op.40
セシル・リカド (ピアノ)
ナージャ・サレルノ＝ソネンバーグ (ヴァイオリン)
ジョン・チェルミナーロ (ホルン)

自宅保管レベルですが、盤面良好です。
2枚目は少し背やけ。